
こんにちは!グルコです。
みんな元気にしてたかな?
今回は長野県にある「王ヶ頭ホテル」を紹介するね。
王ヶ頭ってどんなとこ?

長野県のほぼ真ん中、標高2,034メートルの美ヶ原高原にそびえる王ヶ頭。
その名前のとおり、この一帯で一番高い場所にあり、視界をさえぎるものが何もない。
夏は一面の緑が広がる草原、秋は黄金色のススキ、冬は白銀の世界へと姿を変える。
もともとは牧場として開かれた土地で、放牧される牛たちが夏の高原にゆったりとした景色を添えてくれる。
地元では「天空の楽園」と呼ばれることもあるらしく、晴れた日には北アルプスや富士山まで見渡せるパノラマビューが自慢。
私が訪れたのは3月。
雪が前日に降り、まるで粉砂糖をふりかけたような白い世界が広がっていた。
空は雲ひとつない青、そして陽射しが雪面に反射して、まるで一枚のポストカードの中を歩いているみたいだった。
今回宿泊したところ:王ヶ頭ホテル

王ヶ頭ホテルは、美ヶ原高原のど真ん中に建つ、まさに「山頂ホテル」。
アクセスはちょっとした冒険だ。冬は松本駅から送迎バスに乗り、山道を登っていく。
途中からは雪道に切り替わり、窓の外はどんどん白く塗り替えられていく。
ロビーに足を踏み入れた瞬間、薪ストーブの香りがふわっと鼻をくすぐった。
壁一面のガラス窓からは、果てしない雪原と青空が広がり、時間の感覚が一瞬で遠のいていく。
お部屋は木の温もりを感じる落ち着いた雰囲気。
窓辺に腰かけて外を見ると、真っ白な大地に風が描く模様がゆっくりと変化していくのが見える。
その静けさは、耳が痛くなるほど…でも、心は不思議と温かかった。
そして何より感動したのは夕食。
信州牛の陶板焼きは、脂がとろけるほど柔らかく、噛むたびに旨みが広がる。
雪中野菜の甘さも格別で、「寒さはごちそうを育てるんだ」と実感した瞬間だった。
食後は屋上の展望デッキへ。
満天の星が手を伸ばせば届きそうなくらい近く、天の川が雪原の上にこぼれ落ちていた。
寒さで頬が痛いのに、帰りたくないと思ってしまった。
今回のおさんぽ:美ヶ原高原

翌朝は、美ヶ原高原をゆっくりお散歩。
空気はキンと冷たく、吐く息がすぐに白い霧になる。
雪面を踏みしめる「ぎゅっ、ぎゅっ」という音が、やけに心地よいBGMになっていた。
高原美術館のあたりまで足を伸ばすと、雪化粧した彫刻たちが静かに佇んでいる。
その姿はまるで、時間が止まった美術館のようだった。
帰り道、ホテルのカフェでホットミルクを注文。
これがまた、濃厚でやさしい甘さ。
今回の王ヶ頭ホテルはどうだった?

一言でいうと、「心の防寒具」をもらった旅だった。
標高2,000メートルの雪原に抱かれ、食事と景色と静けさに包まれる時間は、日常のざわめきをすべて置き去りにしてくれる。
都会で疲れた心は、まるで冷えた手をストーブにかざすように、じんわりと温かくなる。
ここは、ただ泊まるだけじゃなく、自分を解凍する場所。
もしあなたが「ちょっと心の電池が切れそう」と思ったら、王ヶ頭ホテルはきっと特効薬になる。
春の匂いが少しだけ混ざった雪原で、あなたも心をあたためてみてほしい。
ではまた!
次の旅で会おうね〜!
グルコ

コメント